
プラグインでランディングページを作ってみました。
「自社サービスのランディングページを作りたいけど、WordPressで本当に綺麗に作れるの?」「コーディングなしでプロ並みのLPを作る方法が知りたい」そんな疑問や願望を抱えていませんか?
実は、WordPressは単なるブログツールではなく、洗練されたランディングページ(LP)を作るための強力なプラットフォームへと進化しています。
私は過去5年間で100以上のWordPressサイトを構築してきましたが、クライアントからの「コーディングなしで美しいLPを作りたい」というリクエストは年々増加しています。
この記事では、WordPressで本当に綺麗なランディングページを作れるのか、その可能性と具体的な方法を徹底解説します。
デザイン知識やコーディングスキルが少なくても、今日からプロ顔負けのLPを作り始められる実践的な内容をお届けします。
WordPressでランディングページを作るメリット・デメリット
まずは、WordPressでランディングページを作る際の長所と短所を正直にお伝えします。
実際のプロジェクトに取り組む前に、これらを理解しておくことで、より効率的な選択ができるようになります。
WordPressでLP制作する5つのメリット
WordPressでランディングページを作る最大の魅力は、以下の点にあります:
- コスト効率が高い:専門的なLP制作サービスは最低でも10万円からですが、WordPressなら初期費用を大幅に抑えられます。
- 更新の容易さ:一度作ったLPの文言やイメージを自分で簡単に更新できます。
- SEO対策の基盤がある:WordPressは基本的なSEO対策が施されており、プラグインでさらに強化できます。
- 拡張性が高い:将来的にサイト規模を拡大する際も、同じプラットフォーム上で対応可能です。
- 豊富なプラグインとテンプレート:専用のLP作成プラグインやテーマが多数存在します。
WordPressでLP制作する3つのデメリット
一方で、以下のような課題も認識しておく必要があります:
- 完全なカスタマイズには技術的知識が必要:高度なデザインカスタマイズにはCSS/HTMLの知識が求められることがあります。
- 表示速度の最適化が必要:適切な設定やプラグイン選定をしないと、ページ読み込み速度が遅くなる可能性があります。
- セキュリティ対策が必須:定期的なアップデートやセキュリティプラグインの導入が必要です。
これらのデメリットは、適切な知識と対策によって克服可能です。
実際、私のクライアントの多くは、初期はこれらの課題に不安を感じていましたが、適切なガイダンスによって美しいLPを実現しています。
WordPressで綺麗なランディングページを作る3つの方法
WordPressで魅力的なランディングページを作るには、主に3つのアプローチがあります。
それぞれの方法には特徴があり、あなたのスキルレベルや目的に応じて最適な選択肢を選ぶことが重要です。
1. 専用のLPビルダープラグインを使用する方法
最も手軽で効果的な方法は、ランディングページ専用のビルダープラグインを使うことです。
これらのプラグインは、ドラッグ&ドロップで直感的にページをデザインできる機能を提供しています。
代表的なプラグインとしては、「Elementor Pro」「Beaver Builder」「Divi Builder」などがあります。
特に「Elementor Pro」は、日本語対応も充実しており、初心者でも扱いやすいインターフェースが特徴です。
実際の使用例として、あるスタートアップ企業のクライアントは、コーディング知識ゼロの状態からElementorを使って2日間で魅力的なLPを作り上げました。
このアプローチのメリットは、視覚的に確認しながらデザインできること、そして豊富なテンプレートが用意されていることです。
2. LP特化型のWordPressテーマを活用する方法
ランディングページに特化したWordPressテーマを使用するのも効果的な選択肢です。
これらのテーマは、ランディングページに必要な要素があらかじめ組み込まれており、デザインの一貫性を保ちやすいという利点があります。
「Astra」「OceanWP」「GeneratePress」などのテーマは、軽量で高速、かつカスタマイズ性に優れています。
特に「Astra」は、各種ページビルダーとの相性が良く、豊富なスターターテンプレートが用意されているため、初心者にもおすすめです。
あるコンサルティング会社は、AstraテーマとElementorの組み合わせで、コンバージョン率が前年比40%向上したランディングページを作成しました。
3. ブロックエディタ(Gutenberg)を活用する方法
WordPress 5.0以降に標準搭載されたブロックエディタ(Gutenberg)も、ランディングページ作成の有力な選択肢です。
追加プラグインなしでも基本的なレイアウト作成が可能で、「Gutenberg Blocks」などの拡張プラグインを追加することで機能を強化できます。
このアプローチのメリットは、余分なプラグインを導入せずに済むため、サイトの軽量化につながることです。
ただし、高度なデザインやアニメーション効果を実現するには、専用のブロック拡張プラグインが必要になることがあります。
私の経験では、シンプルなランディングページであれば、Gutenbergだけでも十分に魅力的なデザインを実現できます。
WordPressでランディングページを作るための厳選プラグイン5選
WordPressで効果的なランディングページを作成するには、適切なプラグインの選択が重要です。
数百のプラグインを試した経験から、特に効果的だった5つのプラグインを紹介します。
1. Elementor Pro – 最も直感的なページビルダー
Elementor Proは、現在最も人気のあるページビルダープラグインです。
ドラッグ&ドロップインターフェースで、コーディング知識なしに複雑なレイアウトを作成できます。
特に優れている点:
- リアルタイムプレビュー機能
- 300以上のテンプレートブロック
- レスポンシブデザイン編集機能
- ポップアップビルダー機能
- 日本語サポートの充実
年間プランは$59(約6,500円)からで、1つのライセンスで最大25サイトまで使用可能です。
「デザインスキルに自信がない」という方でも、テンプレートを活用することで、プロフェッショナルなデザインを実現できます。
2. Beaver Builder – 安定性に優れたビルダー
Beaver Builderは、安定性と使いやすさで定評のあるページビルダーです。
特にWordPressの更新による互換性の問題が少なく、長期運用を考えるサイトに適しています。
主な特徴:
- 直感的なドラッグ&ドロップインターフェース
- テーマとの高い互換性
- 軽量で高速なページ読み込み
- 再利用可能なテンプレート機能
年間ライセンスは$99(約11,000円)からで、無制限のサイトで使用可能です。
「安定性を重視したい」「長期的なサイト運用を考えている」という方におすすめです。
3. Thrive Architect – コンバージョン重視のLP作成に最適
Thrive Architectは、特にコンバージョン率の向上に焦点を当てたページビルダーです。
マーケティング効果を高めるための機能が豊富に搭載されています。
注目すべき機能:
- コンバージョン最適化テンプレート
- A/Bテスト機能(Thrive Optimizeとの連携)
- アニメーション効果の充実
- スクロールマット機能
- カウントダウンタイマー
年間$97(約10,700円)から利用可能で、5サイトまで使用できます。
「セールスやリード獲得に特化したLPを作りたい」という方に特におすすめです。
4. SeedProd – LPに特化した軽量プラグイン
SeedProdは、ランディングページ作成に特化した軽量なプラグインです。
必要な機能に絞られているため、サイト全体のパフォーマンスへの影響が少ないのが特徴です。
主な利点:
- 100以上のLP専用テンプレート
- メールマーケティングツールとの連携
- メンテナンスモード・カミングスーンページ機能
- WooCommerceとの互換性
年間$79(約8,700円)から利用可能で、1サイトで使用できます。
「サイトの表示速度を落としたくない」「シンプルで使いやすいツールが欲しい」という方に最適です。
5. Kadence Blocks – Gutenbergを強化する無料プラグイン
Kadence Blocksは、WordPress標準のブロックエディタを強化する無料プラグインです。
追加費用なしで、高度なレイアウトやデザイン要素を実現できます。
注目機能:
- 高度な行・列レイアウト
- タブ・アコーディオン機能
- 情報ボックス・CTA機能
- フォーム作成機能
- プロ版へのアップグレードオプション
基本機能は無料で利用可能で、プロ版は年間$59(約6,500円)からです。
「追加コストをかけずにLPを作りたい」「Gutenbergの機能を拡張したい」という方におすすめです。
WordPressで綺麗なランディングページを作るための5つのポイント
プラグインやテーマを選ぶだけでは、真に効果的なランディングページは作れません。
実際のデザインと構成において、以下の5つのポイントを押さえることが重要です。
1. モバイルファーストのデザイン設計
現在、Webトラフィックの60%以上がモバイルデバイスからのアクセスです。
そのため、まずモバイル画面でのデザインを優先して考え、そこから大きな画面サイズへと調整していく「モバイルファースト」の考え方が重要です。
具体的なチェックポイント:
- タップしやすいボタンサイズ(最低44×44ピクセル)
- 読みやすいフォントサイズ(16px以上推奨)
- スクロールしやすいコンテンツ配置
- 不要な要素の削除または非表示
Elementorなどのページビルダーでは、デバイスごとの表示をプレビューしながら調整できる機能があります。
これを活用して、すべてのデバイスで最適な表示を確保しましょう。
2. ページ表示速度の最適化
ランディングページの表示速度は、直接コンバージョン率に影響します。
Googleの調査によると、ページの読み込み時間が3秒から5秒に増加すると、直帰率は90%増加するというデータがあります。
表示速度を向上させるためのポイント:
- 画像の最適化(WebP形式の使用、適切なサイズ設定)
- 不要なプラグインの削除
- キャッシュプラグイン(WP Rocket、LiteSpeedなど)の導入
- CDN(Cloudflare等)の活用
- JavaScriptとCSSの最小化
実際のページ速度は、Google PageSpeed InsightsやGTmetrixなどのツールで測定・分析できます。
定期的にチェックして、スコア80以上を目指しましょう。
3. 明確なCTA(行動喚起)の設置
ランディングページの最終目的は、訪問者に特定のアクションを取ってもらうことです。
そのためには、明確で魅力的なCTA(Call To Action)ボタンが不可欠です。
効果的なCTAの条件:
- 視覚的に目立つデザイン(コントラストの高い色使い)
- 具体的な行動を促す文言(「無料ダウンロード」「今すぐ相談する」など)
- ページ内の複数箇所に適切に配置
- クリック後の動作が予測できる表現
あるECサイトでは、CTAボタンの色を変更するだけで、コンバージョン率が21%向上した事例があります。
A/Bテストを活用して、最も効果的なCTAデザインを見つけることをおすすめします。
4. 信頼性を高める要素の追加
オンライン上では、訪問者の信頼を獲得することが特に重要です。
ランディングページに以下の要素を追加することで、信頼性と説得力を高めることができます。
信頼性を高める要素:
- 顧客の声・レビュー(実名と顔写真付きが効果的)
- 実績数値や事例(具体的な数字が説得力を増す)
- セキュリティバッジ(SSL証明、プライバシーマークなど)
- メディア掲載実績
- 保証やリスク軽減策の提示
特に「社会的証明」と呼ばれる他者の評価は、購買決定に大きな影響を与えます。
実際のユーザーの声を積極的に収集し、ページに反映させましょう。
5. 適切なフォーム設計
多くのランディングページでは、訪問者の情報を収集するためのフォームが中心的な役割を果たします。
このフォームの設計が、コンバージョン率を大きく左右します。
効果的なフォーム設計のポイント:
- 必要最小限の入力項目(項目が増えるごとにコンバージョン率は下がる)
- 明確なラベルと説明
- エラーメッセージのわかりやすさ
- プライバシーポリシーの明示
- モバイルでの入力のしやすさ
フォームの作成には、「WPForms」「Contact Form 7」などのプラグインが便利です。
特にWPFormsは、ドラッグ&ドロップでフォームを作成でき、初心者にも扱いやすいインターフェースが特徴です。
WordPressランディングページの成功事例3選
理論だけでなく、実際の成功事例から学ぶことも重要です。
ここでは、WordPressで作成されたランディングページの成功事例を3つ紹介します。
事例1:コンバージョン率35%向上したセミナー申込ページ
あるビジネスコンサルティング会社は、セミナー申込ページをWordPressで作り直しました。
使用したツール:Elementor Pro + Astraテーマ
改善ポイント:
- ヒーローセクションに過去参加者の声と具体的な成果を追加
- 申込フォームの項目を7つから3つに削減
- セミナー内容を箇条書きからイラスト付きのタイムラインに変更
- 講師の実績と人柄が伝わる動画を追加
結果:コンバージョン率が従来の8.5%から11.5%へと35%向上しました。
特に効果的だったのは、フォーム項目の削減と動画の追加でした。
事例2:商品販売数が2倍になったECランディングページ
自然食品を販売するECサイトでは、主力商品のランディングページをWordPressで刷新しました。
使用したツール:Thrive Architect + GeneratePressテーマ
改善ポイント:
- 商品の製造工程を写真付きで詳細に紹介
- 実際の使用者の写真付きレビューを5件追加
- 「在庫限り」のカウントダウンタイマーを設置
- モバイルユーザー向けに購入ボタンを画面下部に固定表示
結果:ページ訪問者あたりの購入率が4.2%から8.7%に上昇し、売上が約2倍になりました。
特に「緊急性」を演出するカウントダウンタイマーと、モバイル最適化が効果的でした。
事例3:資料請求数3倍を達成したBtoB企業のLP
業務用ソフトウェアを販売するBtoB企業は、資料請求ページをWordPressで作成しました。
使用したツール:Beaver Builder + OceanWPテーマ
改善ポイント:
- 業界別の課題と解決策を3つのタブで表示
- 導入企業のロゴと具体的な成果数値を掲載
- 資料の一部をプレビュー表示
- フォーム送信後のフォローアップを明示
結果:月間資料請求数が23件から72件に増加し、約3倍の成果を達成しました。
特に効果的だったのは、業界別のコンテンツ提供と資料プレビューでした。
これらの事例から、単なるデザインの美しさだけでなく、ターゲットユーザーの課題解決に焦点を当てたコンテンツ設計が重要であることがわかります。
WordPressでランディングページを作る際のよくある質問
最後に、WordPressでランディングページを作成する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1: コーディングスキルなしでプロ並みのLPは本当に作れますか?
はい、可能です。
現在のページビルダープラグイン(特にElementor ProやDivi)は非常に高機能で、ドラッグ&ドロップのみで洗練されたデザインを実現できます。
また、これらのプラグインには、プロがデザインしたテンプレートが多数用意されており、それをカスタマイズするだけでも十分に魅力的なLPを作成できます。
ただし、完全にゼロからオリジナルデザインを作る場合は、基本的なデザイン知識(色彩、配置、余白など)の理解が役立ちます。
Q2: WordPressのLPと専門LP作成サービスの違いは何ですか?
主な違いは以下の点です:
項目 | WordPress | 専門LP作成サービス |
---|---|---|
初期コスト | 低~中(0~数万円) | 高(10万円~) |
カスタマイズ自由度 | 高い(自分で更新可能) | 依頼ベース(更新に費用発生) |
専門知識の必要性 | 基本的な知識が必要 | 不要(すべて代行) |
制作期間 | 自分のペースで可能 | 契約による(通常1~4週間) |
拡張性 | 高い(サイト全体と連携可能) | 限定的(単独ページとして機能) |
予算や時間の制約、自分でコントロールしたい度合いによって、最適な選択肢は変わってきます。
Q3: WordPressのLPで表示速度を改善するコツはありますか?
表示速度改善のための具体的なコツは以下の通りです:
- 画像最適化プラグインの使用:「Smush」や「ShortPixel」などで画像を自動圧縮
- キャッシュプラグインの導入:「WP Rocket」「WP Super Cache」などが効果的
- 軽量テーマの選択:「Astra」「GeneratePress」などのパフォーマンス重視テーマを使用
- 必要最小限のプラグイン:使用していないプラグインは無効化または削除
- 高品質なホスティングの選択:専用サーバーやマネージドWordPressホスティングの利用
これらの対策を組み合わせることで、WordPressのLPでも十分な表示速度を実現できます。
Q4: 無料のプラグインだけでも効果的なLPは作れますか?
はい、可能です。
Elementorの無料版、Gutenbergと拡張ブロック(Kadence Blocksなど)の組み合わせでも、基本的なランディングページは十分に作成できます。
ただし、無料版には以下のような制限があることを理解しておく必要があります:
- 高度なデザイン要素(アニメーションなど)の制限
- テンプレート数の制限
- フォーム連携機能の制限
- ポップアップ機能などの欠如
予算に余裕がある場合は、有料版へのアップグレードを検討することをおすすめします。
Q5: WordPressのLPをSEO対策するポイントは?
WordPressのLPでSEO対策を行うポイントは以下の通りです:
- Yoast SEOやRank MathなどのSEOプラグインを導入する
- ターゲットキーワードをタイトル、見出し、本文に適切に配置する
- メタディスクリプションを魅力的に記述する
- 画像に適切なalt属性を設定する
- 内部リンク構造を最適化する
- モバイルフレンドリーなデザインを確保する
- ページ表示速度を最適化する(Core Web Vitalsの改善)
特に重要なのは、ユーザーの検索意図に合ったコンテンツを提供することです。
キーワードの詰め込みよりも、訪問者が求める情報や解決策を明確に提示することが、現在のSEOでは高く評価されます。
まとめ:WordPressで綺麗なランディングページを作るための次のステップ
この記事では、WordPressで綺麗なランディングページを作る方法について詳しく解説してきました。
結論として、WordPressは確かに洗練されたランディングページを作るための強力なプラットフォームであり、適切なツールと知識があれば、プロフェッショナルな結果を得ることが可能です。
ここで紹介した内容をまとめると:
- WordPressでLPを作る主な方法は、専用ビルダープラグイン、LP特化型テーマ、ブロックエディタの3つ
- 効果的なLP作成には、Elementor Pro、Beaver Builderなどの厳選プラグインが有用
- 成功するLPの要素として、モバイル最適化、表示速度、明確なCTA、信頼性要素、適切なフォーム設計が重要
- 実際の成功事例から、ターゲットユーザーに焦点を当てたコンテンツ設計の重要性が明らか
これからWordPressでランディングページを作成する方へのアドバイスとして、以下のステップをおすすめします:
- まずは目的とターゲットユーザーを明確にする
- 予算と必要な機能に応じて、適切なプラグインやテーマを選択する
- テンプレートを活用して、基本的なデザインを短時間で作成する
- コンテンツとCTAを最適化し、ユーザーの行動を促す
- A/Bテストを実施して、継続的に改善を行う
WordPressでのランディングページ作成は、技術的なハードルが低く、コスト効率も高いため、特にスタートアップや中小企業にとって魅力的な選択肢です。
この記事で紹介した方法とツールを活用して、あなたのビジネス目標を達成するランディングページを作成してください。
成功は、美しいデザインだけでなく、ユーザーのニーズを理解し、それに応える価値提案にかかっています。
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